『だって GIRI GIRI』
歌は生き物

「荒っぽく、パワフルに歌ってください!」 とは言ってはみたものの、なかなかうまく加減がつかめない。彼女にとって、初めてのタイプの作品だったようだ。
とにかく詞がすごい。「あんたの知らない男に抱かれに行くんだから今夜~」 なのだから。

ボーカルブースに一緒に入っていくつかのメロディを一緒に歌ってみてテイストを決めた。
「少し振りを付けて乗ってみては?」 などの雰囲気作り。最初は躊躇していた歌い方も、だんだんこのドラマの主人公が乗り移ってきたようで表情まで変化してきた。
「これだ!めぐみさん」 のかけ声のもとエンジン全開。

「だってGIRI GIRI 裏切り 言えた義理」
彼女の可愛らしくドスを効かせたぎりぎりサウンドが耳に突き刺さるように弾け出した。
「よし!これならもっといける!」 といつもの私の想定外欲張りコースが始まる。ここからがレコーディングの醍醐味。

だってGIRI GIRI 暁月めぐみ (1)

「よし! じゃー、めぐみさん、サビのハモ行きましょう!」
「えっ? ハモるんですか??」 と少しびっくりしてとまどい顔。
「でも、カッコいー曲になると思うよ!」 「わかりました! じゃーやります!!」 の前傾姿勢。
「いーですね。じゃあ今度は、2ハーフに繋ぐ間奏にラップぽいスキャット入れましょう!」
「えっ? でも詞が無いですよ??」 さすがにこれにはびっくり顔が2倍増し。
「だいじょーぶ 仙台の堀越そのえさん(作詞者)に電話を入れて3分で書いてもらいます!」 なんて、適当に言いながら、堀越そのえさんに慌てて電話。すると本当に3分でメールが来た。

「ふたりでいたってひとりっきり 引き留めないならこれっきり」
は、こうして歌う直前3分間で生まれ、絶妙のスパイスとなり、こだわりのぎりぎりサウンドができ上がった。

CIMG2609 (1)

2016年2月1日 シャングリラスタジオ

レコーディング映像

試聴

だって GIRI GIRI
作詞:堀越そのえ/作曲:山田ゆうすけ/編曲:杉山直樹/歌唱:暁月めぐみ

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